春歌~天使になった愛娘~
平成12(2000)年4月24日月曜日。
体重2438gの“長女”春歌(はるか)が誕生しました。
しかし彼女は一度も目を開けることなく、産声も上げることなく
この世に生まれてたった3時間で天使となりました。
原因は常位胎盤早期剥離。
母体から出てくるより前に、命綱である胎盤が剥がれ
母体からの酸素や栄養が唐突に胎児に行き渡らなくなる症状です。
妊娠中毒症や羊水過多などが原因とも言われますが、
必ずしもはっきりしない場合もあるそうです。
春歌がこの世を去り4年も経ってしまいましたが、
今でも思い出すのは、白い産着に包まれた、文字通りの天使の寝顔です。
親馬鹿の自己満足かも知れませんが、あの日の午後の数時間、
この世に確かに存在した春歌という名の子のことを、
皆さんの記憶の片隅にでも置いていただければと思い
ここに綴ることにしました。
◎出生記録◎
平成12年4月24日月曜日 在胎期間39週2日(10ヶ月)
午後2時6分 常位胎盤早期剥離 死産
体重2438g 身長45.5cm
胸囲29.0cm 頭囲32.0cm